イタリアの典型的な家族経営のお店で働いてみた

家族の絆が強いイタリア社会。お店でも、企業でも、家族経営でやっているところはとても多い。

私が留学していた頃、外国からの学生でも、週20時間までの仕事は認められていたから、12月でお店が忙しい時期、知り合いのイタリア人家族が経営する酒屋さんに頼まれてアルバイトをしたことがありました。

町なかにあるお店だから、お客さんはもちろんイタリア人だけじゃなく、アメリカ人や日本人など、観光客のお客さんもとても多くて、特に日本人のお客さんは、恥ずかしがりやで、話しかけてもあまり答えてくれないから、あなたが通訳してちょうだい、って頼まれました。

お父さんと、お母さんと、一人息子さんの3人家族。

仕事を始めるにあたって、日本とは違うな~ と思ったのは、最初からハッキリと働く曜日や時間を決めてくれなかったこと。

「今週は火曜日に母の病院があって一緒に行くから、火曜日は午前中から来てちょうだい、午後もお願いね。あと、水曜日の午前中も、私が家の用事があってお店には来られないから、出てくれる?じゃお願いね。」

みたいに、毎週、というか、数日おきに、その後の数日間の仕事の日程を決められて、自分の他の予定を立てるのが難しかったので、ちょっと困りました。

だって、そのイタリア人家族の予定がもし変わったら、夜にいきなり電話がかかってきて、

「やっぱり明日出てくれる?」と、休日だった日がいきなり出勤日になったりするんですから。

でもこれは、学生の、短期間だけのお手伝いだから出来たことで、いくらイタリアでも、ちゃんと就職するときには、もちろんきちんと雇用契約で内容を双方で確認するんですけどね。

家族経営特有の、ゆる~い雰囲気の中で朝から仕事が始まり、イタリアっぽく、常連のお客さんたちが入れ替わり立ち代わりやって来てはおしゃべりして行く。

そんな、楽しくもゆるゆるの雰囲気のお店だったので、私もあまり緊張することなく、むしろ気楽に、楽しく、お仕事体験ができました。

収入面では、せいぜい食費が賄える程度だったけど、でも良い経験をさせてもらったな って思っています。